マタイによる福音書


マタイ721-23 聖書協会共同訳

「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか』と言うであろう。そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」

 

天の父の御心とは、ただ天のお父さんにより頼み、養われ、育てられる、ということです。自分がどんなによい行いをしても、人は救われることはできません。どんなに預言をし、悪霊を追い出し、奇跡を行っても救われません。ただ、神さまの御心を行う者こそが救われるのです。そこに、私たちの信仰があるのです。

 天の父の御心とは、神さまを神さまとして生活することです。神さまを主人として生活することです。同時に、神さまは、私たちのお父さんであります。天のお父さんは、子どもたちを愛しています。ただ、天のお父さんだけを見つめて歩んでゆきたいと思います。

 

メモ欄

・天の父の御心とは、山上の説教で語られていた。神さまが天のお父さんで、私たちを導き、養い、育ててくださることである。その支配の中に、生きることである。

・自分の名によって、どんなに良い行いをしても、人は救われない。

・自分が注目されたいがために傲慢にならないように注意したい。