マタイによる福音書


マタイ2531-46

 

 一人一人の中に、イエス様は住んでおられます。誰かが助けて、という時、キリストが助けてと言っているのと同じなのです。この最も小さい者の一人にしたのは、イエス様にしたのと同じなのです。

 助けたくても、怖くて近づけない。恐れがあります。人と人とが出会う時、希望もありますが、恐れがうまれます。特に、異文化の人や、異なる性格の人の時に、どうやって向き合えばよいのか恐れてしまうのです。

 そんなときは、神さまに助けてもらうしかないと思います。「恐れています。神さま助けてください」と祈りましょう。そうすれば、少しずつ、恐れが和らいできます。希望をもって、少しずつ近づきましょう。いきなり、偉大なことができなくても、小さなことから何かはできるはずです。なにもかはできなくても、何かはできるはずです。

 そして、もし自分が困ったら、勇気を出して助けて、といいましょう。自分にも助けて、と言える権利があるからです。一人一人は、その助けを求める権利、助ける権利があるのです。

 

黙想

・「わたしの兄弟である最も小さい者の一人」にしたのは、イエス様にしたことである、といいます。

・他人の苦しみに心を閉ざし、愛を閉ざすなら、キリストへの愛も閉ざすことになります。

・助けてあげたいけれど、困っている人にどう近づいて行ったらよいのか、分からないというのがあります。恐れが不安があります。

・近づいていけるためには、信頼する力が必要だと思います。恐れを乗り越える力が必要です。

・一人一人の中に、イエス様が住んでおられます。相手が助けてほしいといつているときは、イエス様が助けてほしい、と言っているのです。その声に寄り添うことによって、私たちは、自分本来の姿を取り戻すことができるのです。

 

・家族の中でも、食べ物を与え、衣服を着させ、病気のときには看病することがある。家族の中でも、愛が必要である。「・・・だから愛する」というのではなく、「あなたがあなただから愛する」という姿勢で、家族の平和を造ってゆきたい。