マタイによる福音書

マタイ213-15

 

占星術の学者が帰っていくと、主の天使がヨセフに現れて、「エジプトに逃げなさい」と言われます。ヘロデ王が、幼子の命をねらっているからです。そこで、夜のうちにヨセフは幼子とマリアをつれて、逃げることにしました。どれほど、心細かったことでしょう。

 しかし、ヨセフは、主の天使の言葉、神さまの言葉を信じました。困難にあるとき、正面からぶつかるだけが、正解ではありません。時には、神さまは逃れの道を備えてくださいます。いつまでも、我慢しなくてよいのです。

 

感想

・ホセア111「まだ幼かったイスラエルをわたしは愛した。エジプトから彼を呼び出し、わが子とした。」

・主の天使がヨセフに夢で現れ、「起きて、子どもとその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい」とヨセフは言われました。そこで、夜のうちに幼子とマリアを連れて、エジプトに去りました。

・人生、逃げることも大切です。正面からぶつかって、耐えることも大切ですが、神さまは逃げる、という方法もとられます。どれほど、エジプトに避難することが、心細かったことでしょうか。

 ・ヨセフは、神さまの前で従順でした。夢であらわれただけなのに、神さまの言葉だと受け止め、その道を信じました。神さまは、避難する道も創られ、避難から戻る道も創られます。

・フランシスコ教皇の「父の心で」は、ヨセフについて書かれています。

https://www.cbcj.catholic.jp/2021/02/18/22014/