マタイによる福音書


マタイ2514-30

 

神さまは、一人一人に能力に応じてタラントンを預けてくださっています。神さまは、無理な荷物を人に背負わせない方。ちょうどいい荷物で生きて行けるように、配慮してくださっているのです。主人はある人には、5タラントン、2タラントン、1タラントンと、それぞれに応じて預けています。

 1タラントン預かった人は、人と比べて自分は期待されていない人間だと、思ったのでしょうか。有効に使おうとせず、穴を掘って隠してしまいました。

 神さまは、どんな人も、それぞれに輝くことを喜んでくださいます。こんな私なんて、なんの役にも立たないと思い込まなくていいのです。穴を掘って、自分の能力や賜物を隠しておこうと、心配にならなくてよいのです。安心して、あなたを用いなさい、と言ってくださるのです。隠しておくということは、自分を否定する、ということです。自分を否定するほど、人生で苦しいことはありません。

 神さまに喜んでくれるように、人々に喜んでくれるように、時間を使いましょう。どんなに不器用であっても、弱くても、小さなことに愛をこめたとき、それは宝石にかわるのです。

どれだけ儲けたかは関係ありません。小さなことに、誠実な愛をこめてゆきましょう。

 

黙想

15節に「それぞれの力に応じて」とある。

・神さまは、無理な荷物を人に背負わせない方。自分にできることを、神さまはちゃんと知っていてくださる。それを見たうえで、様々な仕事を任せてくれている。

1タラントンを預かった人は、人と自分を比べて、自分は期待されていない人間なんだ、と思い込んだのかもしれない。

 

・神さまは、一番ふさわしいタラントンを一人一人に与えてくださっているから、「こんなわずかなもの」と思うのは、思い上がり。わずかなタラントンであっても、神さまから与えられたものを感謝すべき。