マタイによる福音書


マタイ1222-32

 

イエス様の前に、悪霊にとりつかれて、目がみえず口がきけない人が連れられてきました。つれてきてくれる、優しい人がいたのでしょう。イエスの前につれてこられるとき、人は癒されるのです。イエスの憐みによって、愛によって、「あなたはかけがえのない大切な存在」と呼ばれ、回復していくのです。

 ファリサイ派の人は、それはベルゼブルという悪霊の頭の力だ、とイエスに言いました。しかし、イエスは悪霊の頭ではありません。神の愛の力によって、戦っておられるのです。現在でも、巧妙な罠で、人間から神さまの愛を引き離そうと、悪霊はしています。自分なんて愛されていないんだ、と悪霊は囁いてきます。しかし、悪霊と戦いましょう。しっかり、自分は神さまに愛されているんだ、と確信しましょう。

 イエスは、自分の使命をしっかり持っていました。「ほら、見なさい。人々が病から回復し、健康を取り戻している。悪霊の力などでは、できません。神さまの愛の力によって、皆さんは回復しているのです」と言ったのでしょう。イエス様は、自分の使命をしっかりさせることによって、マリアや周りのの人たちに、分からせたのだと思います。私たちも、イエス様の愛の業に加わり、神さまの愛を証ししてゆきましょう。

 

感想

・ベルゼブルとは「悪霊の頭」。悪霊は当時、人間にとりついて病気などを引き起こすと考えられていた。

・正常な生活を妨げるのが悪霊のすること。

・人ができるのは、人を主イエスの前につれてくること。そして、イエス様が癒してくださる。自分の力で癒しをしていくことはできない。

・「わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている」(30節)とイエス様は言っている。イエスの味方になり、悪霊と戦っていくのが信仰者。

 ・悪霊との闘いから逃げなくてよい。キリストの十字架の勝利があるので、正面から、悪霊と戦っていってよい。