マタイによる福音書


マタイ1913-15

 

人々が、イエスに手を置いて祈っていただくために、子どもたちを連れてきました。しかし、弟子たちは叱りました。子どもは、無力な存在で、イエス様の前には必要ないと思ったのでしょうか。それとも、イエス様は伝道活動に忙しいから、そのような子どもと遊んでいる時間がない、と思ったのかはわかりません。しかし、弟子たちは叱ったのです。ところがイエス様は、「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」と言われました。

 子どもたちと、天の国は、まっすぐに結ばれているのです。それは、子どもたちは、自分は無力で、親に委ねているからでしょう。自分と親との愛を邪魔するものは、なにもないのです。私たちも、神さまと私たちの間に邪魔するものはありません。

 神さまは、まっすぐ私たちを愛してくださいます。ありのままの姿を受け止めてくださいます。自分はもっと成長してからクリスチャンになろうと、思わなくてよいのです。このままの姿で、イエス様の前に出て行くことを、神さまは求めておられるのです。

 

黙想

人々が、イエスに手を置いて祈っていただくために、子どもたちを連れてきました。

・弟子たちは、この人々を叱ります。

・ところがイエス様は、「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」と言われました。

・子どもは、親に連れてこられただけで、何をされるのかは分かっていなかったと思われます。しかし、そのような無力な、弱い存在である子どもを、イエス様は愛されました。

 

・子どもは、親にすべてを委ねています。自分が無力な存在であることを知っているからです。私たちも、神さまに無力なことを認め、委ねることが求められています。