マタイによる福音書


マタイ823-27 新共同訳

23 イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。

24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエスは眠っておられた。

25 弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言った。

26 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。

27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえも従うではないか」と言った。

 

イエスが船に乗り込まれると、弟子たちも従いました。そのとき、激しい嵐が起こりました。私たちの人生でも、突然、試練や、苦難に襲われることがあります。「イエス様に、死んでしまいそうです」と、パニックになるときがあります。しかしイエスは、「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者よ」といいます。神さまは、すべてを神さまに委ねていました。ただ、神さまだけに信頼していました。私たちも、神さまに信頼しなさい、ということです。神さまに委ねる時に、本当の平和が訪れるのです。

 

メモ欄

・従うとはどういうことなのか、822節から繋がっている。

・激しい嵐とは、ギリシャ語では、大きな地震と書かれている。イエスの十字架の死去のあとも、マタイは地震が起こったと報告している。

・マタイが著した時代、キリスト者は迫害されていて、小舟は教会をイメージしているのかもしれない。

・弟子になるとは、イエスの船に一緒にのるということ。

・おぼれそうですは、もう死にそうとも翻訳できる。

・信仰の薄い者たちは、弟子たちに繰り返し語られている(6301431168)

・イエスは、すべてを神さまに委ね眠っておられた。