マタイによる福音書


マタイ1034-39 新共同訳

34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。

35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、娘を母に、嫁をしゅうとめに。

36 こうして、自分の家族の者が敵となる。

37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。

38 また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。

39 自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者は、かえってそれを得るのである。」

 

イエス様は、優先順位を述べています。父や母、息子や娘を優先する者は、私にふさわしくない、というのです。まず何よりも、イエス様を優先しなさい、ということです。なによりも、神の国と神の義を求めなさい、ということとです。あとのものは、加えて与えられるのです。

 イエス様は、一部の人たちだけが享受する平和を打ち壊します。そして、一人一人が神の子どもとして、人間らしく生きられる幸せのために、戦われるのです。大切なのは、一人一人なのです。たとえ外国の話しであろうと、そこに貧困があれば本当の平和ではありません。あなたがたは、行って、見なさい、とよびかけておられるのです。

 見せかけだけの平和ではなく、本当の平和が実現するように、神に祈りましょう。

 

感想

・優先順位をのべている。神やイエス様を優先しなければならない。

・イエス様を信頼し、ついていく歩みこそ、命をえる。

・まずイエスを愛し、信頼することによってはじめて、命を得る。

・自分さえよければという平和を打ちこわし、本当の平和を樹立するためにきた。

・イエス様が願う平和とは、一部の人たちだけが得するみせかけの平和ではなく、すべての人が神の子として、人間らしく生きられる幸せ

 

・家族でもそう。誰か一人でも犠牲になっているのであれば、本当の家庭の平和とはいえない。家族一人一人が幸せだと感じられることが、家族の平和。