マタイによる福音書


聖書の言葉

16さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。 17そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。 18イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。 19だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、 20あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28・16-20)

 

黙想

マタイ2816-20

 

ガリラヤの山で、11人の弟子たちは、復活したイエス様と出会います。そして、「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と使命を与えられます。

 いつもどんなときも、一人ではない、ということです。私たちは、「一人で頑張らなければならない」と誤解してしまいます。しかしイエス様は、「世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と言われています。重たい荷物は、自分にちょうどいいサイズにして、イエス様の前でおろせばよいのです。それだけを背負って、身軽にしていいのです。

 神さまを信ずる道は、ワクワクする道でもあります。しっかりやらなければ、真面目に生きなければと思う時、重苦しい感じになってきます。信仰者はこうであるべき、という固定観念を捨て、信仰生活をワクワクして歩みましょう。

 

11人の弟子はガリラヤに行き、イエス様が指示しておられた山に登ります。

・そしてイエス様に愛、ひれふします。

・イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

 

バイブル・メッセージ

イエスは、「あなたがたは行って、すべての民を私の弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼(バプテスマ)を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。」と、マタイによる福音書28章でいいました。福音宣教とは、自分の才能や力でするものではないことがわかります。自分の名によっては何もできないのは当然なのです。父と子と聖霊の名によってなら、できないことは何もないのです。たとえどんなに大きな過ちを犯し失敗したとしても、神の前で悔い改め、神さまの十字架の赦しを信ずるとき、「あなたの罪は赦される。あなたは愛されている、かけがえのない神さまの子ども」と呼んでくださるのです。福音宣教は、イエスの福音を伝えることです。あなたがたに命じておいたことの一つに、イエスは神さまに作られたすべての人の命を大切にされたことがあるでしょう。イエスは、職業や病気によって差別されていた人たちの手をとり、「私なんか生きている価値がない」と思い込んでいて人生に絶望しかけた人に、「あなたはかけがえのない大切な存在」と、イエスは伝えたのです。