マタイによる福音書


マタイ1026-31 新共同訳

 

26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。

27 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。

28 体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。

29 二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。

30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。

31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

 

イエス様の弟子として生きるとき、時に迫害をうけることがあります。しかし、恐れてはならない、とイエス様は言います。体は殺しても、魂を殺すことのできない者は恐れるな、というのです。どんな小さなスズメさえ、神さまは愛しておられ、神さまの配慮の中にいます。まして、私たち一人一人は、どれほどの配慮があり、日々生かされていることでしょう。だから、人々を恐れるな、というのです。恐れると、神さまの使命をはたすことができなくなってくるのです。恐れたら、人を愛することもできなくなってきます。

 

感想

1アサリオンとは、一日の労働の賃金の約1/18

・一つのパンが、2アサリオンくらいだったとされる。

 

・どんな困難も、神の配慮のなかでおこること。ただ寸前で売られているスズメを例にして、それからも、神の配慮にあることを教えている。