マタイによる福音書

マタイ2234-40

ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」(マタイ22:34-40)

 

最も重要な掟は、第一に神さまを愛することです。試練が与えられるとき、神さまなんているものか、と思います。しかし、試練を通して、困難を通して、自分の予想を遥かにこえた自分に成長することができます。困難も、神さまがいるから、耐えられる困難にかわります。

 隣人を自分のように愛しなさい、とも言われます。「こんなダメな自分を愛せない」という人がいるかもしれません。そんな失敗だらけの自分を、どうしたら愛せるようになるでしょうか。それは、あるがままに愛されている神さまの愛なに感謝することだと思います。

 どれほど物があふれていても、それを他人と分かち合えなければ、決して幸せにはなれないのです。私たちは、分かち合う時に、互いに愛し合う時に、本当に生きててよかったと幸せを感じるように作られているのです。分かち合う時、死でさえも奪うことはできない絆がうまれるのです。ためこむのではなく、わかちあって、生活してゆきたいと思います。

 

黙想

・イスラエルの民は、十戒が与えられ、その中から律法が生まれていった。

・当時の613の掟があったとされる。その中で、一番大切な掟を考えるのは、難題中の何だいである。

・第一の掟は、申命記64以下にある教え。

・神さまに感謝し「ありがとうむと言うことが、愛する、ということである。

・第二の掟は、レビ記1918から引用した。

・隣人を愛する前に、自分を愛さなければならない

・自分を愛さなければ、自分なんてどうなってもよい、という自己否定につながる。まずは、神さまにありのまま愛されていることを受け止める必要がある。

 

・ありのまま愛されていたならば、今度は他人の弱さや不完全さを、ありのままに愛する時。