マタイによる福音書


マタイ1422-33

 

イエス様は、弟子たちだけを舟にのせて、向こう岸に行かせました。イエス様は群衆を解散させ、祈るために一人山に上られました。おそらく、弟子たちの安全を祈っていたのではないでしょうか。

 しかし、弟子たちは、波と逆風のため、舟は進めずにいました。そのとき、イエス様は湖の上を渡って、弟子たちのところにきました。「幽霊だ」と弟子たちは思いました。イエス様は、「安心しなさい。私だ。恐れることはない」といわれるのです。

 イエス様のほうから、近づいて来て下さったのです。しかし、困難や試練にあっているときに、頭がパニックになっています。そのときには、ただイエス様だけを見つめればよいのです。イエス様は、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と問いかけてきます。イエス様だけを見つめる時に、困難も、耐えられる困難にかわってゆきます。

 イエス様の声に耳をすましましょう。どんな困難にあっても、キリストの声をきくときに、安心と平和に包まれるのです。

 

感想

・イエス様は、弟子たちだけを船にのせて、向こう岸に先に行かせました。

・イエス様は、群衆を解散させてから、祈るためにひとり山に上られます。

・船は、逆風と波のために、悩まされていました。それは、現在でいえば、サタンの誘惑、サタンの攻撃かもしれません。

・ただイエス様を見つめて、「主よ、助けてください」という時、私たちは試練や困難から救われるのです。困難や恐れに支配されそうなときこそ、イエス様に焦点をあてましょう。

・イエス様の声に耳を傾けましょう。キリストの声は、静かかもしれません。

 

・祈りの基本は、自分がお願いをすることだと思いがちですが、耳を澄まして神さまの声を聞くことです。