マタイによる福音書


マタイ927-31 二人の盲人をいやす

 

イエス様が、娘を癒した家をでようとするときに、2人の盲人が「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」という声が、イエス様に聞こえてきました。二人は、イエス様の声のする方向に、おそらく誰かに教えてもらいながら、ついていきます。

 イエスが家に入ると(おそらく、ペテロの家)、盲人たちがそれでもそばによってきたので、「わたしにできると信じるのか」と質問されました。二人の盲人は、「はい、主よ」とこたえます。こうして、2人の盲人は癒されたのです。

 

感想

27節「イエスがそこからお出かけになる」とある。イエスは、先だっていかれる。それに対して、弟子たちは従っている。変化を嫌うわたしたちだが、イエスは今日も先立って進まれる。

・憐れんでくださいとは、人間と神との関係を、神の愛によって回復すること

・ダビデの子とは、政治的解放者としての意味合いが強い言葉だった。救い主をダビデの子とよぶ呼称は旧約聖書にはみられない。ナタンがダビデに語った預言(サムエル下71213)に基づいて、ユダヤ人の間で広く用いられていたもよう。

 

・イエス様の「わたしにできると信じるのか」という質問に対して、「はい、主よ」とこたえるのが信仰。どんな声であったのかは分からない。小さい声であったかもしれない。しかし、イエス様は、それを信仰と受け止めてくださいました。