マルコによる福音書


マルコ724-30

 

わずかな恵みでも、もらさない母親がいました。娘のためなら、見栄やプライドを捨てて、どこまでもイエス様に憐みを求めました。自分にはより頼まず、ただ神さまだけにより頼んだのです。彼女は異邦人でしたが、イエス様は彼女の願いを聞き入れました。

 私たちは、神さまの恵みが与えられて、当たり前のような錯覚にいます。「あれもほしい、これもしてほしい」と頼んでしまいます。しかし、欲望は止まることはありません。神さまの前に静まって、ほんの小さな恵みをもとりこぼさないように、待ち望むことを、この物語は教えています。シリア・フェニキアの女の信仰のように、わずかな恵みでも感謝し、神さまを賛美しましょう。

 

黙想

・イエス様は、ティルスの地方に行かれました。

・誰にもしられたくないと思っていましたが、人々に気づかれてしまいました。

・汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエス様のことを聞きつけ、ひれ伏して言いました。

・女はギリシア人で、シリア・フェニキアの生まれでした。

 

・この母親は、わずかな恵みでもとりこぼさないように、憐みを求めました。しつこく憐れみを求めたのです。イエス様は、最後には折れて、「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった」と言いました。