マルコによる福音書


マルコによる福音書は、しるしを、一切否定しています。しかし、イエス様の生涯をみるときに、イエス様の生涯自体が、しるしになっています。私たちは、奇跡や驚くべきことを、神さま見せてください、といいます。しかし、イエス様を見つめれば、しるしはみえてくるのです。

12節に「心の中で深く嘆いた」とあります。イエス様は、私たち一人一人の心の中に来て、共に嘆いてくださるのです。罪悪感、過去の罪、将来の不安・・・。神さまは一つ一つを感じ取ってくださり、「共にいるから大丈夫だよ。新しい一歩を踏み出していこう」と勇気を与えて下さるのです。 

 

イエス様は、彼らをそのままにして、また舟に乗って向こう岸に行かれました。自分の使命をはっきりと知っておられます。それは、一人一人、あなたは愛されている神さまの子どもであることを伝えることです。神さまは、そのために社会から疎外されていた人たちや、罪びととよばれていた人たちの友になりました。私たちも、自分自身に罪に落胆しなくていいのです。自分の罪を神さまに告白して、あとは、神さまに委ねていいのです。神さまは、一番いい道を準備してくださるのですから、安心してその道を信頼していればよいのです。