マルコによる福音書


マルコ1516-20

 

マルコによる福音書を読んでいる読者たちも、ローマ帝国から、また同胞ユダヤ人から迫害を受けました。苦しみを耐えているイエス様を見て、どれほど勇気づけられたことでしょう。笑いものにされ、生きる希望を失いそうになっている人たちを励ましたのです。どんな時も、苦しみは、一人ではないと思ったでしょう。誰かが共にいて、手をにぎっていてくれる人、寄り添ってくれる人がいたら、耐えられない困難も、耐えられる幸せな困難に変わっていくのです。

 

 イエス様は、沈黙のまま侮辱にたえました。暴力に暴力ではむかうのではなく、苦難をうける僕として、じっと耐えておられます。すべてを神さまの手に委ねています。私たちも、人生で苦難があります。しかし、一人ではありません。苦難を受けられたイエス様は、私たちの苦しみを知って、見つめておられるからです。どんなときも、困難にあったイエス様が私たちの傍らにいて、弱く小さい私たちを、憐れんでくださるのです。