マルコによる福音書


マルコ645-52

 

イエス様は、弟子たちだけを舟にのせ、向こう岸のベトサイダへ先に行かせようとしました。船は逆風のため漕ぎ悩んでいるのをイエス様は見て、湖の上を歩いて弟子たちのところに行こうとしました。弟子たちは、幽霊だと思い、叫びました。

 イエス様は、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言いました。祈りとは、パニックになって、「助けてください」と叫ぶことではありません。耳をじっくり澄まして、「安心しなさい。恐れることはない」というイエス様の言葉に、耳をすますことです。イエス様の声に耳を澄ましている限り、恐れる必要はないのです。「安心しなさい。わたしはどんな時も共にいる」と、私たちに囁いているからです。イエス様の静かな声に、耳を傾けましょう。

 

黙想

・祈るとは「あれもしてください、これもしてください」というお願いをするイメージが強いが、祈りの基本は、耳を澄まして神さまのささやく声に耳を傾けること。

・弟子たちは、イエスを幽霊だと思い、大声で叫んだ、と聖書に書いてある。

・イエスは、すぐ彼らと話しはじめ、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われました。

 

参考リンク

片柳弘史神父のブログ、バイブル・エッセイを参照しました。

 

https://hiroshisj.hatenablog.com/entry/2020/08/08/180251