マルコによる福音書


聖書の言葉

12それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。 13イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。(マルコ1・12-13)

 

黙想

 

イエス様は、荒れ野で40日間、サタンの誘惑を受けました。厳しい生活の中で、より一層神さまとの結びつきが強くなりました。どんなに辛い時も、神さまは天使を送って恵みを与えて下さいます。祈りの中で神の愛にふれるとき、神さまにどれだけ愛されているのかに気づきます。野の花をみるとき、「くよくよしなくたって、神さまは守ってくれるよ」と囁いているようです。神さまの恵みを受けて、安心して歩んでゆきましょう。

 

・イエス様は40日間、サタンの誘惑を受けられたが、天使たちが仕えていたとされる。

・厳しい生活で試練を受けると同時に、神さまと深く結びつく時でもある。

・荒れ野という場所で、悪魔は誘惑し辛い時。神さまは天使を送って助けてくださる。

・祈りの中で神の愛にふれるとき、神さまにどれだけ愛されているのかに気づく。

 

バイブル・メッセージ

洗礼をうけたあと、イエスは荒れ野に導かれました。荒れ野は、なにもないところです。おそらく、厳しい自然の中で、人間の弱さに直面したでしょう。神様はイエスを福音宣教のはじめに、荒れ野という場所で準備をさせました。それは、あらゆる誘惑に直面することによって、人間の弱さと神の教えの正しさを、身をもって味わうためだったのではないかと思います。イエスは、荒れ野に導かれ、「人はパンのみで生きるのではない」といいます。現代社会は「あれも手にいれなければ、これも手にいれなければ」と焦ります。しかし、どんなに物に満たされていても、人間は神の言葉によって養わなければならない限り、決して幸せになれないように思います。何かしなければ神様に愛されないのではなく、たとえ何もなくても、自分が自分であるだけで受け入れられ、一人一人は神様に愛されている神様の子供と呼ばれるのです。