マルコによる福音書


財産を持っていた金持ちの男は、イエス様に、持っている者を売り払い貧しい人々に施しなさい、と言われました。その人は、この言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去りました。たくさんの財産を持っていたからです。

 イエス様は、富はわかちあうものだと考えていたようです。自分だけが幸せになるのではなく、隣人と幸せになる事を、イエス様は人間の幸せだと考えていたようです。財産は、あると財産が神さまになってしまいます。財産を守るだけで精一杯になって、周りを警戒してしまいます。

また、財産により頼んでしまうと、自分がなんでもできそうな気がします。しまいには、財産で自分の思い通りになると勘違いしています。全てを思い通りにしたいとは、なんと傲慢でしょうか。

 

「私のためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、」(マルコ1029)とあります。地球にいるすべてのひとは、神さまの家族です。血縁関係を捨てて、神さまの家族になることを、イエス様は勧めているわけです。世界はわが家庭なのです。誰か特定の人だけを愛するのではなく、世界の一人一人を愛するのです。